私の実体験から考えるクラッシャー上司の特徴と対処法

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高圧的で日常的に詰め倒してきたり、正論で追い詰めてきたり、尋問のように接してくる上司にストレスを感じられている方は多いのではないでしょうか?

暴言や暴力のように明らかなパワハラとは言えないし、上司の言うことは正論でしかも上司は仕事がデキる。でも、その上司は部下を潰しながら本人の能力の高さで出世している「クラッシャー上司」なのかもしれません。

この記事では、実際にクラッシャー上司の部下になり悪戦苦闘の末、退職にまで追い込まれた私の実体験にもとづいてクラッシャー上司の特徴とその対処法について解説していきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • クラッシャー上司の部下になり悩んでいる人
  • 日常的に上司の言動や行動に傷ついている人

クラッシャー上司の特徴は?クラッシャー上司チェックリスト

パワハラ上司という言葉はよく聞かれますがクラッシャー上司と言葉に馴染みのない人は多いと思います。クラッシャー上司を簡単に説明すると「部下を潰しながら出世していく優秀な人」です。

具体的には部下に対して異常とも言えるマイクロマネジメント(過干渉)を行ったり、正論で詰め倒しすなどして部下をメンタル不調や退職に追い込みながらも、本人は仕事がデキて上層部から評価されているのでどんどん出世していくタイプの人物です。

なお、クラッシャー上司という言葉や特徴は、精神科産業医である松崎 一葉氏の著書「クラッシャー上司」にて詳細に言語化されて社会問題の一つとして認知されるようになりました。

ここでは、文献や実体験から私なりに考えるクラッシャー上司のチェックリストを示します。

いずれか一つにでも当てはまればクラッシャー上司である可能性が高く、特に1又は3に当てはまると完全にアウトです(3は普通にパワハラです)。

クラッシャー上司の特徴
  1. 過去に部下を退職に追い込んだことがある
  2. 気に入らないことがあると「なぜ?なぜ?」と徹底的に詰め倒す
  3. 人格や能力を否定する言動をとる

また、私の実体験も具体的に記事にしているのでこちらも参考にしてください。

過去に部下を退職に追い込んだことがある

これに当てはまっていたら一発でクラッシャー上司やパワハラ上司確定です。

退職や転職によって人生は大きく変わりますし、壊れたメンタルは決して元には戻らないことを考えると、部下やその家族の人生を滅茶苦茶にするその罪は決して許されるものではありません。

さらにクラッシャー上司だけではなく、過去に部下を退職に追い込むような人物を上司になるポジションに就けている組織にも疑問を抱かざるを得ません。

実際に私もクラッシャー上司の下についたわけですが、前任者がいて彼をメンタル不調と退職に追い込んでいたことが先輩や同僚からの話でわかりました。そして、私も彼と同じ轍を踏むのですが、転職によって私と家族の住む環境はがらりと変わりましたし、されたことは決して忘れることはできません。

気に入らないことがあると「なぜ?なぜ?」と徹底的に詰め倒す

この「なぜなぜ攻撃」で精神的に追い詰められる人が多いのではないかと思います。

クラッシャー上司は過剰な完璧主義であり(ゆえに評価されて出世します)、部下にもそれを求めて無意識に支配しようとします。

その結果、部下のアウトプットにある不備を見つけ出して「どうして?言われたことができないの?なぜ?」と徹底的に詰め倒します。上司の頭の中に一つの答えがあってしかもそれをころころ変えるで納得させられる回答などできるはずもなく、詰め倒しが永遠のように続いて拷問さながらです。

部下はその「なぜなぜ攻撃」に対して思考停止してしまい、「はい」としか言えなくなり、それがさらなる攻撃を加速させます。もはや、論理を使った言葉の暴力なのですが、暴言や暴力ではないのでパワハラであるとはっきり言いづらいのも厄介です。

私の上司もこのような感じだったので、仕事の目的が「上司の持っている正解に合わせにいく」ということになり、委縮することで能力が発揮できなくなりそれがさらなる「なぜなぜ攻撃」を生むという悪循環に陥ります。当のクラッシャー上司の方は「自分の言ったことに反抗してわざと違うものを持ってきている」と自分が被害者だと思っています。

時には「一週間かけて反省文を書いてこい」なんてこともしばしばありました(上司は正しい指導をしているつもりで)。

人格や能力を否定する言動をとる

「なぜなぜ攻撃」の中には次第に人格や能力を否定するような言動も含まれてきます。以下は私が実際に言われた暴言の例になります。ここまでくると完全にパワハラなので完全にアウトです。

  • 「頭が弱いなあ…」
  • 「あなたと話しているとこっちまでバカになりそうだ」
  • 「これまで色々な人を指導したがあなたが最もひどい」
  • 「他の人には何か一つは良い点があるが、あなたには一切それがない」
  • 「あなたは能力が低い、転職サイトに登録して他の仕事を探しては?」

さらに、私が回答に詰まると「ボーッとするな!」と書類を机に叩きつけたりしたので、暴力へとエスカレートしつつありました。

クラッシャー上司からメンタルとキャリアを守るための対処法

クラッシャー上司によって日常的に精神的ストレスを感じている方のために、メンタルとキャリアを守るための対処法を解説していきます。

結論を言えば「転職してクラッシャー上司から離れる」のが最も効果的な対処法ですが、それ以外にも試すべき方法は色々あるので、私の実体験も交えて解説していきます。

周囲に協力者や味方を作る

クラッシャー上司に一人で対峙するのは厳しいですが、職場に味方になってくれる人がいると精神的な負荷が和らぐと共に、味方が多い人にはクラッシャー上司も強くは出にくいはずです。

まずは、心を無にしてクラッシャー上司に指摘されないように改善を繰り返しながら言われたことをきっちりやるようにして、クラッシャー上司の攻撃を抑えるとともに周囲を味方につけるようにしましょう。

実際に、私も上司に対する不満や悪口は決して周囲には言わずにひたむきに頑張ることで、味方になってくれる人もいることにはいました。しかし、そもそも部署違っていたりクラッシャー上司に対して直接なにかできるわけではないので効果は限定的と言わざるを得ませんでした。

また、クラッシャー上司の考えている正解に合わせにいくという働き方は何のために働いているのか意義が見出せなくなり精神的に疲弊していくので長く続けるのは難しいでしょう。

一方で、心配してくれる妻の存在は大きな心の支えとなりました。クラッシャー上司や会社に何か言えるわけではありませんが、クラッシャー上司の部下になってもメンタルダウンしなかったのは妻のおかげだと考えています。

クラッシャー上司の発言や日時、状況を記録する

クラッシャー上司について悩んでいる私を心配して妻がパワハラについて色々調べてくれて「クラッシャー上司の発言や日時、状況を記録する」ことを勧めてくれたので、それを実際に行いました。

パワハラについて社内外の相談先に訴える際の具体的に証拠となり、クラッシャー上司本人と交渉する際も抑止力となります。

私も実際に記録に残しているのでこうして実体験を記事に書くことができています。

嫌な記憶を思い出して記録するのはつらいことですが、この記録はやっておくことをお勧めします。

クラッシャー上司に嫌だ、やめてほしいと伝える

クラッシャー上司に楯突くのはハードルが高いのですが、クラッシャー上司は「仕事ができなくて反撃してこない人には何を言っても許される」と勘違いをしています。

不意に反撃されることで一時的にたじろぐとともに面倒な奴と思うことで強いことを言ってこなくなる可能性があります。この際に前述した記録が役に立つのです。

伝え方のポイントは以下の通りです。

  • 毅然とした態度で具体的な発言を挙げて、傷ついていることと嫌な気持ちであることをはっきり伝える
  • 言われたことは記録しており、外部の人に相談していることも伝える(外部に面倒な人がいると思わせる)

ところが、私も家族を蔑む発言をされたことに耐えかねて、実際に嫌な気持ちであることを伝えたのですが、「自分の足元を救おうとしている腹黒いやつ」とまで言われ、その後、実質的に仕事を干されてキャリアが終わりに向かって大きく進み始めたので、有効とは言い難いです。しかし、ただ我慢してメンタルを壊すよりはよっぽどいいと考えます。

クラッシャー上司の上司や社内の相談窓口に相談する

クラッシャー上司の上司や社内の相談窓口に相談することで、クラッシャー上司が上司や人事などから注意を受けたり、クラッシャー上司または部下が配置転換(被害者なのに配置転換になるのは腑に落ちないかと思いますが逃げるが勝ちです)されることで状況が改善する可能性があります。

ここでも残しておいた記録が証拠として役に立ちます。

近年の大企業ではパワハラに対して厳しい姿勢であるとともに、相談窓口が中立な第三者としての立場としてきちんと機能している場合もありますが、逆にクラッシャー上司に同調して相談者側を問題社員として認定して追い詰めてくる場合もあるので有効性には疑問があります。

私のケースでも、クラッシャー上司の上司がクラッシャー上司を高く評価して蜜月の関係であったため、クラッシャー上司の意見に同調して私を問題社員に仕立て、退職を示唆してきた(そのおかげで目が覚めて転職を決意)のでこの方法にもあまり期待はできません。

退職を前提に転職活動をする

これまで述べた方法を全て試しましたが、結局のところ最も即効性と効果があるのは「退職を前提に転職活動」でした。

クラッシャー上司は会社内で圧倒的に優位な立場で、会社の上層部にも気に入られているため、前述した対処をしても残念ながら効果は一時的であったり限定的です。

そもそも、そのような人物を単に仕事がデキるという理由だけで出世させている会社そのものにも問題があると言わざるを得ません。

その上、クラッシャー上司との戦いが長期化するとメンタルが蝕まれて脱出する気力すら失われてメンタル不調や最悪の場合、自殺にまで至るリスクがありますし、クラッシャー上司に仕事を取り上げられたり、委縮して自主性が失われた期間が長く続くことはキャリアの上でも望ましくありません。

クラッシャー上司の対処法を調べたり、メンタルを削りながら対策をするよりも、転職サイトに登録して職務経歴書を書くところから始めて転職活動にエネルギーを使う方が遥かに有効で次第に前を向くようになってメンタル回復にも効果があります。

実際に私も、ひどいクラッシャー上司の下にいながら、「私にも原因があるかも」、「もっと頑張って認めてもらおうなど」といった心理に陥っており(クラッシャー上司に合わせるしか生き残る術はないとの思い込みから、無意識にクラッシャー上司に共感しようとするストックホルム症候群のような状態)、いわば洗脳状態にありました。

そんなときに、クラッシャー上司の上司である人が、クラッシャー上司の「自分の指示を無視する身勝手な奴」という認定をそのまま受け入れる形で、私の側に問題があり、猶予期間を設けて改善がなければ退職してもらう旨の通告をしてきたことで、私の洗脳は一気に解け「ここで働くくらいならよそで雑用でもなんでもすると」決心が固まり、転職活動を始めました。

結果として転職活動は成功して、転職先でキャリアを建て直して心身ともに健全な状態に戻りました。さらに、自身の能力やスキルが発揮され正当に評価される環境に移ることでなんと年収が200万円以上も上がりました。

クラッシャー上司は私を「能力が低くてしかも自分本位」と評価していましたが、本当にそうであるならこのような結果にはなっていないので、それは間違いだと証明して自信を取り戻すことができました。

まとめ

今の職場はホワイトだし、クラッシャー上司やパワハラは自分には関係ないと思っていても、異動や転職をきっかけにある日突然クラッシャー上司の部下になってしまうことは誰にでも起こりえます。

そして、メンタル不調や仕事の取り上げ、能力が発揮できなくなるなど、メンタルとキャリア両面で危機に立たされて、しかも、その対処は非常に難しいのが現状です。

働く側としては、災害に備えるように、いつでも転職できるようにスキルを身に付けたり生活費の貯蓄をしておくなどの備えをしておくことが重要と考えます。

この記事を書いた人
キャリ造

社会人の転職や大学進学、資格取得に役立つ情報を発信しています!
高専卒社会人から大学編入して船舶工学を学び日本船舶海洋工学会奨学褒賞を受賞しました。造船・重機メーカー3社、特許事務所を経験し弁理士試験に合格、現在は知的財産の仕事をしています。それらの経験から高専卒業生や知財業界志望者から相談を受けることもあり、エンジニアのキャリアに関する情報発信を始めました。

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