転職活動における最初のステップは自己分析です。
自己分析がいい加減だと転職自体が上手くいかなかったり、転職できたとしても悩みが解決しないといったことになりかねません。
転職活動をする人はすぐにでも自己分析に取り掛かるべきですし、すぐに転職しない人も定期的に自己分析をして身につけたスキルや必要なスキルの確認をすべきです。

転職は初めてで自己分析といわれてもピンときません…。

私の自己分析ノートを使って自己分析のやり方を紹介しますので真似するだけで自己分析できます!
この記事では、企業知財部への転職で年収200万円アップとリモートワーク中心の働き方を実現した私の自己分析ノートを振り返りながら自己分析のやり方を紹介します!
自己分析の目的|転職活動の拠り所として
自己分析をして自分の思いや現状を言語化した自己分析結果は、業界や企業の絞り込みや職務経歴書、面接対策で悩んだ時の拠り所となります。

自己分析がしっかりできていて、転職活動の軸がしっかりしていれば、面接で想定外の質問が来ても動じる確率がぐっと減ります。
自己分析は転職活動の指針となりますのでそのつもりで自己分析を行っていきましょう。
私の自己分析ノートに基づく自己分析のやり方
早速、自己分析のやり方について紹介します。自己分析は紙のノートを使ってもいいですし、私のようにワードソフトを使ってもよいです。

背景情報として、私は勤務先の特許事務所から存在意義を否定されたことに失望して転職を決意しました。

私が転職を決意するに至った経緯ですのでサッと読んでみてください!
ステップ1:転職の動機を箇条書きで書き出す
先ずは転職の動機を書き出して整理してみましょう。転職したいと思うには相応の理由や悩みがあって、転職によってそれが解消できなければ意味がありません。
これがはっきりしないと転職活動の方向が定まりませんし、面接でも転職の動機は必ず聞かれるのでしっかりと言語化しましょう。

私は以下のように書き出しました!
<転職の動機>
・なぜ転職したいのか(原因)
事務所から必要とされていないと感じる
閉鎖された人間関係がつらい(孤立感)
上司からの無理難題を言われることが多い
無理難題ができないため評価、収入があがらない
ステップ2:転職でなりたい姿を「これまでとこれから」で整理
さらに、転職によって「なりたい姿」を書き出してみます。さらに「これまでとこれから」を「仕事」、「経済状況」、「スキル」という3つの視点で書き出していきます。

<なりたい姿>
自身と家族がお金に困らないようにしたい
周りから必要とされたい
働き甲斐がほしい
良好な人間関係、人とのつながりが欲しい
<これまでとこれから>
・仕事
これまで
仕事が行き詰まり成果があがらない、そのため居心地が悪い
これから
給与に見合った成果を上げて、周りから必要とされる
・経済状況
これまで
いつもお金を気にして安いものを選んだり、買えないことが多い
これから
極端な贅沢は求めないが、経済的な余裕がある
・スキル
これまで
特許調査以外の知財スキルがほとんどない
これから
知財戦略に詳しい
マネージメント能力がある
知財分野以外(経営など)のスキルもある
このステップではここまでできれば十分です。転職後のなりたい姿をイメージすることでモチベーションも上がりますし、面接や職務経歴書の説明にも具体性が出てきます。
ステップ3:自分のアピールポイントを言語化して整理
次に、自分のこれまでの職歴や学歴を振り返ってみてメインとするアピールポイントを決めます。職務経歴書を書き進めると変わる場合もあるので、ここでは仮で決めておくくらいの気持ちでよいです。

私は情報収集・分析力をアピールポイントにしました!
<情報収集・分析力>
・特許調査の経験
・共同研究でのデータ解析、まとめ、報告

さらに、「目標達成経験」、「対人経験」、「判断遂行経験」、「行動経験」という4つの観点で自分の強みになる経験を棚卸していきます。
<目標達成経験>
・特許事務所における弁理士試験、特許検索競技大会などへの取り組み
・メーカー開発部における大学との共同研究での実験計画、実行、問題解決
<対人経験>
・造船現場における現場と設計との調整経験
・共同研究における教授、学生、企業との調整経験
<判断遂行経験>
・出願業務、調査業務など緻密さが求められる業務を遂行した経験
<行動経験>
・大学進学や、特許業務、弁理士資格など困難なことをやり通した経験
ここまでで職務経歴書や面接でアピールすることの方向性が見えてきました。さらに、自分の「アピールポイント・強み」は自分に合った職種や会社探しの指針にもなります。
ステップ4:自分の弱点を改善方針とともに整理
次に、自分の弱点を失敗経験と共に棚卸します。
わざわざ弱点を整理すべき理由は「面接で高い確率で聞かれる」からです。SPIの記事で解説した通り、SPIの報告書には応募者の弱点を踏まえた質問例が載り、面接官はそれを質問してきます。

弱点がない人間なんていないわけですから、「自分の弱点をしっかり理解していて弱点をどう改善していて克服してきたのか」まで説明できると面接の印象がよくなります。
また、弱点を知れば合わない職種や企業を回避することにも繋がります。
<自分の弱点>
性格の弱点①
聞きたいことを聞けずに様子見したり、自己判断しがちである。電話が苦手。
解決策:すぐ会えるならあって話をする、それができないなら電話を重視
性格の弱点②
焦ると判断を誤りがち、ピリピリしがち
解決策:焦らなくていいように準備をする。行動する前に手順を確認する
仕事上で失敗したこと①
特許調査で「○○」という用語を十分に検証せずに報告書で使ってしまった。上司からこの用語は大丈夫か聞かれたが大丈夫と思い込んでいたので検証していなかった。
解決策:「用語の正確性」を意識してできるだけ辞書にある言葉を使う。業界用語は教科書など様々な情報を検証してから使う。特許業務における用語の正確性の重要さを認識し直した。
仕事上で失敗したこと②
指示を受けていないにも関わらず良かれと思って勝手に余分な内容を報告書に記載した。
解決策:作業や行動のまえに電話で確認する。だろう判断は厳に慎む。
自己分析のまとめ
ここまで自己分析ができれば一旦OKです。あまり時間をかけ過ぎて次に進めないのも好ましくないので目安としては2日くらいでやってしまいましょう(一晩寝かせてからもう一度見直して修正するのがおすすめ)。
その後は職務経歴書の作成に移るのですが、自己分析結果を拠り所として職務経歴書を書きながら必要に応じて自己分析もブラッシュアップしていきましょう。

以下の記事も参考にしてください!
コメント