20代・30代の若手エンジニア|転職活動の進め方とおすすめ転職サイト|企業知財未経験から1カ月半の転職活動で大手企業知財部に内定するまでにやったこと

就職・転職

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新卒でメーカーに入社して一通り仕事をこなせるようになった20代後半から30代のエンジニアの方の中には、様々な理由から今の仕事に不満があったり将来に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

  • 今の会社を定年まで勤め上げるべきなのか
  • 違う会社を知って視野を広げたい
  • より魅力的な業界に移りたい
  • パワハラ・クラッシャー上司から逃れたい

とはいえ、初めての転職活動に不安を持っている方もおおいと思います。

技術者
技術者

転職について考えたいのですが、何から始めればいいのでしょうか?

キャリ造
キャリ造

キャリアの棚卸しから転職活動のノウハウまで紹介します!

この記事では、初めて転職について考える20代・30代の若手エンジニアが転職について考える際のポイントについて解説していきます!

この記事はこんな人におすすめ
  • 初めて転職活動する若手エンジニアの方
  • すぐに転職活動はしないけれどキャリアについて考えたい若手エンジニアの方

私の転職体験に基づいて転職活動を解説

私は、メーカーの開発職から未経験で特許事務所に転職して知財業界へ舵を切りましたが、勤務していた特許事務所が合わなかったことからメーカーの知財部を目標に転職活動を始めました。

30歳を過ぎて知財業界での実績もほとんどない状態でしたが、約1か月半、必死で転職活動をした結果、大手メーカー2社から内々定を貰うことができました。

この転職体験を例に、20代・30代の若手エンジニアの転職活動の進め方と私が利用したおすすめ転職サイトについて解説していきます。

転職活動の準備|自己分析

転職活動を始めるにあたって、なぜ転職がしたいのか、どのような業界、職種、勤務条件で働きたいのか、転職以外に方法はないのか考えて、言語化して整理してみましょう。

転職によって良くも悪くも人生が大きく変わりますし、転職活動の軸が定まっていないと闇雲に応募して時間と労力を無駄にした挙句入社後に後悔したり、選考においても書類が上手くかけなかったり面接で答えに詰まってしまうことにもなりかねません。

検討した結果、転職活動を見送ることも立派な決断です。

私の自己分析例

私の場合は下記のようなことがあり、転職活動を決意しました。

特許事務所では働き始めて2年程に経過しましたが、クラッシャー上司の下についてしまい、詰められたり存在を否定され、最終的に仕事を与えられなくなってしまいました。上司に服従して真摯に取り組んでいることを認めてもらおうとしたり、他の所員に相談したりして事態の打開を図りましたが時間ばかり過ぎていきました。

そして、10月中旬に所長から個別面談を設定され「あなたは自分本位で業務をしている」、「1年以内に特許事務所の業務に向いているか否か結論を出す」と通告されました。

妻と生まれたばかりの子どもがいる状況で仕事を失うかもしれない恐怖、私自身が問題所員とされたことへの失望などで、メンタルはボロボロで妻にあたってしまったりしました。

しかし、クラッシャー上司の下でも所長が期待してくれている限り頑張ろうと耐えていたのが、所長との面談で「もうここで頑張る必要はない」と悟ったことをきっかけに転職活動を始める決心もつき、「ここで働くくらいなら他の会社で雑用でもなんでもする」と前に向かって進むことを決意しました。

ここで冷静になって、自分がどの進路に進むべきか以下のように考えました。

  • 特許事務所で必要とされていないので必要としてくれる環境で働きたい
  • 住み慣れた地域で働きたい
  • 家族のために安定して長く働ける環境で働きたい
  • これまでの技術経験を活かせる業界で働きたい

このように私は、短期離職のリスクを避けて安定性を重視していたことからこれまでの技術経験が活かせるメーカーの知財部を第一志望、メーカーの設計開発職を第二希望として転職活動することにしました。

複数の転職サイトに登録して情報収集

自己分析をしつつも早めに複数の転職サイトに登録して情報収集を始めます。

ここでは、様々な求人情報を見てどんな企業や事務所が求人を出しているのか、勤務地や募集要件を確認していきます。

転職サイトと転職エージェントはどちらがよいか?

ここでよくある疑問として「転職サイトと転職エージェントはどちらがよいか?」というのが挙げられます。

  • 転職サイトは基本的に新卒の就活で使った「リクナビ」や「マイナビ」と同じイメージです。求人を検索して応募するまでの手続きを自分で進めます。手続きは簡単なので数撃つことができます。
  • 転職エージェントは、エージェントがキャリア相談から応募、選考までサポートしてくれます。ただし、エージェントとのやりとりに時間を取られるので数撃つにはむいていません。

私の場合は、電話での面談に時間を取られる上、報酬目的で的外れなアドバイスをされるのも嫌だったので転職エージェントサービスには登録しませんでした。

結局は転職サイトに登録して転職活動を進めてゆけば途中から転職サイトやその他のエージェントと連絡をとりアドバイスをもらうことになるので最初は転職サイトから始めるとよいと思います。

若手エンジニア向けおすすめ転職サイト

転職サイトとしては、新卒の就活のように自分で求人を探して応募する「ナビサイト型」と履歴書や職務経歴書をアップロードして企業からのスカウトを待つ「スカウト型」があります。

両方を組み合わせて使うのがおすすめですので、私が使ったエンジニア向けの転職サイトを感想を交えて紹介します。

ビズリーチ

スカウト型の転職サイトです。ハイクラス転職サイトを謳っているため、登録にあたっては審査があります。

審査の基準は公開されていませんが、そこそこの大学を出て大手企業に勤めている方であれば問題なく通過できると思います。

スカウトが届く転職サイト|ハイクラス転職はビズリーチ

職務経歴書や履歴書をきちんと書いて登録すると、企業や事務所から「説明会へ参加しませんか?」といったスカウトが届きます。

企業や事務所の採用担当者が職務経歴書や履歴書を読んだ上でスカウトしてくるため、スカウトの質が高くマッチングしやすいです。

私も企業の開発部門や知財部から実際にスカウトが来て企業説明を受けたりしました。スカウトしてくれる企業は私の経歴をしっかり読んでスカウトしてくれているので、スカウトの質は高かったです。

企業知財部や事務所の転職に強いため、登録しておきましょう。

doda(デューダ)

パーソルキャリアが運営する大手転職情報サイトです。

ナビサイト型でメーカーや技術者向けの転職に強い印象で、メーカーの求人情報が多く掲載されています。

そのため、エンジニアの転職活動では必須とも言えますので登録しておきましょう。私はdodaで大手企業2社から内々定を貰うことができました。

転職ならdoda(デューダ) 求人、転職情報満載の転職サイト

基本的には自分で求人情報を検索して応募するので、自分のペースで進めることができます。また、書類選考を通過するとエージェントがついて選考対策などについてサポートしてくれます。

また、共通の職務経歴書と履歴書を複数社で使いまわせるので、複数の企業に一度に応募する際の手間が省けて効率的に進めることができます。

リーガルジョブボード

こちらは知的財産の職種の志望者向けのナビ型転職サイトです。

基本的には士業向けの転職サイトなので特許事務所の求人に強い印象です。弁理士・知財に特化しているので情報発信の質が高く、エージェントからより専門的なアドバイスを受けたりできるので知財業界の志望者は登録しておきましょう。

リクナビNEXT

リクルートが運営する大手転職情報サイトです。大手のナビ型サイトなので求人数が多いのですが、膨大な求人情報に埋もれてメーカーや技術者向けの求人情報を調べる上で不便な印象です。

転職ならリクナビNEXT|希望の転職先が見つかる転職サイト

また、メール配信される求人情報も的外れなものが多いです(知財や開発を志望しているのに営業の求人情報が大量に届く)。

ただし、求人数が多いのでdodaでカバーしきれない求人をリクナビNEXTで補完するように使うとよいと思います。

職務経歴書、履歴書の作成

転職サイトで求人情報を確認して求められる人物像や応募資格を確認したら、早速、職務経歴書や履歴書の作成に取り掛かります。

転職活動を決意した週の土日には作成にとりかかるくらいのスピード感で取り組みましょう。

下手な書類で応募して書類選考落ちしたら再応募ができなくなるので、しっかり作り込んでから応募するようにしましょう。

キャリアの棚卸し

職務経歴書の作成にあたって、先ずは自分自身のキャリアを振り返ってキャリアの棚卸しをします。具体的には下記の手順でキャリアを棚卸ししながら職務経歴をまとめていきます。

  1. 勤務先や所属部署、担当といった一般的な内容を書き出す。
  2. さらに、担当したプロジェクトや製品、機種まで書き出す。
  3. 製品開発やプロジェクトにおける自分の役割、活動内容、成果を書き出す。
  4. これまでの内容を整理して、職務経歴から自分の強みとなる経験やスキル、自分を採用することによるメリット企業側の立場に立ってまとめる。

ポイントとしては、箇条書きや短文(一文一情報)で書いて読みやすくするとよいです。

第三者にみてもらう

職務経歴書が出来上がったら、家族や友人、エージェントなど誰でもよいので、第三者に読んでもらい違和感がないか確認してもらうことがおすすめです。読みづらかったり意味が分からない専門用語など自分では気づかない不備に気づくことができます。

志望動機の書き方

応募書類で必ず書く志望動機ですが以下のような構成で書くとよいと思います。

  1. これまでの経験を簡潔に述べ、現職で直面している課題を述べる(例え、相応の理由があったとしても前職の悪口は決して書かないこと)
  2. 課題を解消するために転職活動を始めたことを述べる。
  3. 応募企業において、その課題が解決できる理由と自分の経験を活かして活躍できる(企業の利益になる)理由を述べる。
  4. 以上のことから貴社を志望したとまとめる。

応募を開始

職務経歴書や履歴書を作り込んだらいよいよ応募ですが、何社応募するかが難しいところです。

同時に応募し過ぎると選考が重なってスケジュール調整が困難になります。

したがって、常に2~3社が選考中であるという状況にしておき、1社ダメになったら追加でまた1社応募するようにしておきたいです。

適正検査(SPI)対策

書類選考が通過すると、適性検査の受検を求められるケースが殆どです。

適正検査は、webテストが多く、受験開始までの画面からどの適性検査か特定できます。具体的には下記のテキストで解説されているので購入してしっかり対策しておきましょう。

私は両方買いましたがSPIノートの会の本は秀逸なので必須です。

転職では、職務経歴が重視されますが、足切りに遭わないように最低限テキストを2~3周しておきます。1周目でできなかった問題にチェックして2週目はできなかった問題だけやるようにすれば周回ペースも上がっていきます。

性格検査は面接の参考にされますが、下手に自分をよく見せようとせず素直に回答すれば十分です。

面接

転職の場合、面接の日時についてはある程度こちらの予定も考慮してくれます。

普通に働いている場合、半休や休憩時間をずらすなどして1週間あたり2回面接を受けるペースです。面接回数は2回のケースが多いです。例えば、一次は受け入れ部署、2次は人事といった感じです。

面接に呼ばれた時点でスキルや経験では問題ないと判断されていると思いますので、主に一緒に働いて問題ないかといった人間性が見られると思います。

職務経歴書や履歴書の内容、志望動機くらいは自分の言葉でしっかり話せるように頭に刷り込んでおきましょう。

そうしてできた余裕を使って、面接官と丁寧に対話するという姿勢で臨むとよいてす。

特に、面接官は下記のようなことを気にしていると思いますので、面接官が納得できるように答えましょう。

  • 短期離職せずに長く働いてくれそうか
  • 社員と協調して成果が出せそうか

まとめ

複数回の面接をクリアすれば内々定です!

私は1カ月半の短期集中で転職活動に取り組み大成功と呼べる結果を得ることができました。

この記事を読まれた方が新しい進路に無事に進まれることを願います。

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