船体の歪み取りと塗装

船体製作

フレームに外板を貼っただけの状態では、まだまだ表面は凸凹です。ここでは船体の歪み取りと塗装について紹介します。

船体の補強

フレームに外板を貼っただけの状態で水に浮かべて航行させると外板の継ぎ目が割けて浸水したり、経年劣化で船体が割れたりといったリスクがあります。

そのため、船体をガラスシートと樹脂で固めるFRPコーティングといった方法で船体を補強することは必須です。

とはいえ、FRPコーティングは樹脂の取り扱いや粉塵対策が厄介でお金と手間がかかります。

そこで、手軽で効果的な方法として木工用ボンドとガーゼで船体を内側から補強するのがおススメです。この補強で長時間の航行を何度も行いましたが浸水らしい浸水もなく効果十分です。手順は以下の通りです。

  • 船体内側に木工用ボンドをたっぷり塗る
  • たっぷり塗った木工用ボンドの上からガーゼを当てて木工用ボンドと馴染ませる
  • さらにガーゼの上から木工用ボンドを塗ってガーゼと馴染ませる
  • しっかり乾燥させて完成

難点としては、船体外側をコーティングしているわけではなく船体表面はどうしても傷んでくるので、パテ盛りと再塗装といったメンテナンスをしてあげる必要があります。

船体の下地処理

塗装する前に以下の手順で船体の下地処理を行います。ここも船体の出来にかなり影響するので納得ゆくまでじっくりと作業したいところです。

  • 粗目のサンドペーパー(180番程度)で船体表面を軽く磨きます。こうすることで外板の継ぎ目のエッジを落とし、租度付けをしてパテの食いつきをよくします。
  • ポリパテやエマルジョンパテを空洞ができないように船体表面をしごくようにしっかりとパテを塗りつけます。
  • 粗目のサンドペーパー(240番程度)でパテを研磨します。
  • サーフェイサーを軽くスプレーして歪みを見つけながら、歪んでいるところのパテ盛りと研磨を繰り返します。

粉塵がかなり舞うのでしっかり対策して根気強く作業するとこんな感じになりました。

船体塗装

納得ゆく下地処理ができたらいよいよ塗装に移ります。普通に塗装するだけなのですが、喫水線のラインが真っすぐに出ていないとカッコ悪いので、ペンを適当な台に固定して机を定盤代わりにして机上で台を滑らせながら船体に下書き線を引くとよいです。あとは、水に浸かるので厚めに塗装するとよいです。

  • 光が透けないようにサーフェイサーを船体全体にしっかり吹き付けます
  • 船底にタミヤのダルレッドを吹き付けます
  • 船体にタミヤの呉海軍工廠色(1/150の自衛隊艦船に塗ると丁度良い感じになります)を吹き付けます。
  • 船体と船底にマスキングして喫水線にブラックを吹き付けます

コメント

タイトルとURLをコピーしました